AIエージェントユースケースマップ
AIエージェントのユースケースは、部門、データ、権限、自律レベル、効果測定を並べて整理すると導入優先度を決めやすくなります。

結論
AIエージェントのユースケースは、「できそうなこと」を並べるだけでは優先度が決まらない。部門、業務量、参照データ、操作権限、自律レベル、効果測定、リスクを同じ表で整理する必要がある。最初は読み取りと下書きに絞り、更新や外部送信は後段にする。
AIエージェントユースケースマップとは、企業内のAIエージェント候補業務を棚卸しし、導入優先度とリスクを見える化するテンプレートである。
マップの項目
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 部門 | 営業、CS、経理、人事、情シス |
| 業務 | 議事録、問い合わせ分類、請求書確認 |
| 自律レベル | 観察、提案、承認付き実行、自動実行 |
| データ | CRM、チケット、社内文書、メール |
| 権限 | 読み取り、下書き、更新、送信 |
| KPI | 削減時間、対応件数、手戻り |
| リスク | 個人情報、誤送信、誤更新 |
Microsoftのガイダンスでは、エージェント登録、所有者、目的、アクセス範囲を追跡することが推奨されている。ユースケースマップは、その前段で「何を登録対象にするか」を整理する道具になる。
優先順位の付け方
| 優先度 | 条件 |
|---|---|
| 高 | 件数が多く、読み取り/下書き中心で、効果測定しやすい |
| 中 | 更新操作があるが、人間承認を置ける |
| 低 | 法務・採用・決済など影響が大きい |
| 保留 | データ権限が不明、責任者がいない |
関連するAI導入ロードマップは /partners/articles/ai-business-implementation-roadmap-2026、RFPは /knowledge/articles/ai-agent-rfp-template-2026 を見る。
FAQ
Q. ユースケースは何個から始めるべきですか? A. 最初は3から5個で十分である。全社棚卸しはしても、PoCは1業務に絞る。
Q. 自動実行を最初から狙うべきですか? A. 狙わない方がよい。読み取り、下書き、承認付き実行の順が安全である。
Q. テンプレート販売で価値が出る部分はどこですか? A. 部門別サンプル、リスク分類、自律レベルの定義、優先度スコアである。
出典と確認日
- Microsoft Learn「Govern and secure AI agents」: https://learn.microsoft.com/en-us/azure/cloud-adoption-framework/ai-agents/governance-security-across-organization (確認日: 2026-07-06)
- Google Cloud「Gemini Enterprise Agent Platform overview」: https://docs.cloud.google.com/gemini-enterprise-agent-platform/overview (確認日: 2026-07-06)
- 経済産業省「AI事業者ガイドライン」: https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20260331_report.html (確認日: 2026-07-06)
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